警察官になるにはどうしたらいいのか

警察官採用試験

みなさんこんにちは、かせいです。

私は以前、警察官として働いていました。

警察官として働くには、警察官採用試験を受験して試験を突破しなくてはなりません。

数年前になりますが私は警察官になるために採用試験を受験し、合格することができました。

私は大学4年生の頃に警察官採用試験A(大学卒、大学卒業見込み対象)を受験しました。

7月の採用試験と9月の採用試験の2つを受験しました。(別々の都道府県の警察官採用試験です。)

最初に受験した7月採用試験は1次試験を突破し、2次試験を受験することができましたが、最終合格はできませんでした。

次に受験した9月試験では1次、2次試験を突破し最終合格をすることができました。

1度不合格を経験しましたが、合格するために何が必要か自分なりに分析しながら考えて勉強や対策を積み、合格することができた経験があります。

そんな私が警察官採用試験について自身の経験を踏まえながら説明していきます。

この記事を読めば、警察官採用試験がどんな試験であるかがわかると思います。

警察官になりたいと考えている警察官に興味があるの参考になれば幸いです。

年齢制限と身体基準

警察官採用試験には年齢制限と身体基準があります。

年齢制限

条件等年齢
警察官A大学卒業または見込み32歳~21歳
警察官B高校卒業または見込み、専門学校卒業または見込み26歳から17歳

私が受験した頃は、このような年齢制限でした。

ただ、最近は年齢制限の幅が広がっている傾向があります。

これまでは警察官Aの年齢上限として29歳が多かったのですが、32歳前後とするところが増えているようになっています。

年齢上限を35歳とするところもあり、以前に比べると年齢制限が緩和されてきています。

身体基準

男性女性
身 長160㎝以上150㎝以上
体 重47㎏以上43㎏以上
視 力両眼とも裸眼0.6以上又は矯正1.0以上男性と同じ
聴 力正常であること男性と同じ
色 覚職務の遂行に支障がないこと男性と同じ

私が受験した頃の身体基準はこのような条件でした。

ただ、最近は身体基準が見直されている傾向があります。

募集案内に厳密に記載がないところもあり、以前に比べ緩和されているように感じます。

以上、年齢制限と身体基準について一例と大まかな説明です。

年齢制限と身体基準は各都道府県で違いがあるため、希望するところや興味のあるところの募集案内を確認しましょう。

試験科目について

次に受験科目についてです。

警察官採用試験の試験科目は主に

  • 教養試験
  • 適性検査
  • 体力試験(身体検査)
  • 論文試験
  • 面接試験
  • (集団討論)

となります。

これが一般的な警察官採用試験の試験科目であり、私が受験した7月、9月の採用試験も同じでした。

1次試験は教養試験を行い、2次試験に論文試験や体力試験、面接試験を行うことがほとんどです。

ところによっては、1次試験科目として教養試験と論文試験であったり、教養試験と体力試験であったりすることもあります。

教養試験

私が受験した7月、9月実施の教養試験は50問出題され、2時間30分で解答する五肢択一の形式でした。

教養試験は一部例外もあり、30問出題されるところや40問出題されるところもあります。

だいたい40~50問出題され、それを2時間から2時間30分で回答するイメージになります。

出題科目については主に2つに分けられます。

  • 一般知能(判断推理、数的推理、文章理解)
  • 一般知識(社会科学、人文社会、自然科学)

です。

一般知能の数的処理、判断推理は公務員試験ならではの問題です。文章を読んで計算して回答する問題や順位を出す問題などがあり、いくつかの問題パターンがあります。

文章理解は英語と現代文の文章を読み解く問題です。

一般知識については、法律、経済、時事、高校生までに習った日本史、世界史、地理、倫理(思想)、数学、物理、化学、生物、地学などが出題されます。

適性検査

適性検査は、クレペリン検査とYG性格検査といわれるものの2種類が主です。

7月、9月の採用試験もこの2種類を行いました。

これらの検査は試験会場で流れるCD音源の説明を聞きながら回答していきます。

クレペリン検査を簡単に説明すると、指示に従い一桁の数字の足し算をひたすら行うものです。

YG性格検査を説明すると、今の心理状態を聞く質問について〇、△、×で回答するものです。

体力検査(身体検査)

体力検査は受験する都道府県によって種目や目標回数に違いがあります。

私が受験した7月試験では、

  • 20mシャトルラン     男性60回   女性35回
  • 腕立て伏せ         男性30回   女性10回
  • 反復横跳び(20秒以内に) 男性50回以上 女性40回以上        
  • 上体起こし(30秒間で)  男性25回以上 女性15回以上

でした。

これらの4種目のうち2種目以上が基準値に達していれば、体力検査は合格となりました。

シャトルランは60回になった時点で終了となり、それ以上は続きませんでした。

腕立て伏せは試験官が「1、2、3、・・・」と回数を数えるのでそれに合わせて行いました。

次に9月試験では

  • 反復横跳び(20秒間に)   男性45回以上     女性40回以上
  • 握力             男性左右平均41㎏以上 女性左右平均24㎏以上            
  • 上体起こし(30秒間に)   男性21回以上     女性15回以上
  • 20mシャトルラン      男性43回以上     女性25回以上     

ここでのシャトルランは基準の43回を超えても続きました。最後が100回で100回に到達するとそこで強制終了となりました。

論文試験

警察官採用試験は、約1時間から2時間の制限時間で800字程度から1200字程度の論文を書くことが多いです。

私が受験した7月試験は、2時間で1000文字程度の論文を書きました。

次に受験した9月試験は、1時間で1000文字程度の論文を書きました。

論文のお題については、

  • 「地域住民から信頼される警察官になるためにはどうしたらよいか、あなたの考えを述べなさい」
  • 「近年の犯罪情勢を踏まえ、安心・安全な地域を作るために警察官としてどのようなことが必要か、あなたの考えを述べなさい」

のようなお題が出題されました。

面接試験

面接試験は、個別面接がほとんどです。

個別面接は大体3人の面接官と受験者1人というイメージです。

時間としては15分から30分くらいがほとんどです。

私が受験した7月採用試験は、このような個別面接が1回でした。

一方、9月採用試験は個別面接が2回ありました。

受験する都道府県によっては個別面接を2回行うところもあります。

憶測ではありますが、例えば県警の面接試験を受験した場合、県職員による面接と県警職員による面接の2回を行っていると思われます。

(集団討論)

受験科目として集団討論が課されるところもあります。

ただ、ほとんどの警察官採用試験では集団討論はなく、集団討論が受験科目にあることのほうが珍しいです。(そのため集団討論の見出しをかっこで閉じてます。)

私が受験した9月試験では、集団討論がありました。

集団討論の形式は、制限時間内に決められたテーマについて話し合います。

制限時間は20分~30分くらいで、同じ受験者5~6人で話し合いました。

自分たちで司会を決めて、話し合いを進めていく形です。

最後に集団でまとめた意見を発表する場はなく、話し合いの様子を試験官が見ている感じがしました。

まとめ

警察官採用試験の大まかな内容について説明しました。

基本的には受験科目はほとんど同じと考えていいです。

ただ、都道府県によって若干の違いがあります。

例えば

  • 教養試験の出題数、制限時間
  • 体力試験の種目、種目数、種目の目標回数
  • 論文試験の制限時間と字数

などです。

警察官の受験を考えている方は、確実に受験を考えているところの警察官採用試験の募集要項等を確認する必要があります。

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